Technics SP−10mkV. 23台目修理記録
ターンテーブルの点検レコードプレヤーの修理梱包はこちらを参考
 2024/11/20到着  完成 
注意 このAMPは初期のC−MOS−ICそれもカスタム「MN6042、AN6601等」が使用されています。
    現在工房手持在庫3個(2024/11/28現在)。 
    基板を触るときは十分注意すること。無論のこと、ハンダ処理時や測定時は十分な接地処理をすること
A. 修理前の状況
  • 40年近く愛用してきましたSP10mk3に不具合が起こり修理を依頼したく思います。
    33回転スタートせず45回転スタートするもわずかな音がする。
    時折急加速しサーボが外れるなどの症状が出ます。
  • 見積もり不要で修理に取り掛かっていただいて構いません よろしくお願いします。


B. 現状・原因
  • 各部経年劣化。
  • カスタムIC「MN6042・AN6601」劣化で33回転ロックせず。

C. 電源部 修理状況
  • 全電解コンデンサー交換(オーディオコンデンサー使用)。
    半固定VR交換。
    1部劣化フイルム・コンデンサー交換。
    1部劣化TR(トランジスター)交換。
    配線手直し、補強。
    経年劣化による各部ハンダ補正。
    回転表示(ストロボLED)分解・清掃調整。
    メカニカルブレーキ分解・清掃・調整。
    カスタムIC3個交換
    モーター分解・清掃・修理・給油。
    基準水晶片交換
    電源への接続プラグ修理

D. 本体タンテーブル修理状況

M. モータ部 修理状況
  • 配線手直し、補強。
    経年劣化による各部ハンダ補正。
    オイル交換。


G. 使用部品
  • 電解コンデンサー        個。
    半固定VR            個。
    フイルムコンデンサー     個。
    TR(トランジスター)       個。
    カスタムIC            個。
    基準水晶片           個。
    整流ブリッジ          個。


E. 測定・調整

F. 修理費
         165,000円。 オーバーホール修理。

Y. ユーザー宅の設置状況

S. Technics SP−10mkV の仕様(カタログ・マニアルより)

A. 修理前の状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
A11. 点検中 前から見る。
A12. 点検中 前右から見る
A13. 点検中 後から見る
A14. 点検中 後左から見る
A15. 点検中 上から見る
A16. 点検中 タンテーブルを外し、上から見る。
A17. 点検中 機械的ブレーキ機構。
A18. 点検中 機械的ブレーキ機構とFGコイルを見る。抑えゴムを外す。
A21. 点検中 下から見る
A22. 点検中 下蓋を取り、下から見る。
A23. 点検中 下前から見る
A24. 点検中 下前左から見る
A25. 点検中 下後から見る
A26. 点検中 下後右から見る
A27. 点検中 電源への接続プラグ。 芯線がむき出している。
A31. 点検中 タンテーブルを見る。
A32. 点検中 タンテーブルを裏から見る。
A33. 点検中 タンテーブルの軸受けを見る。
A34. 点検中 タンテーブルの軸受けを見る、反対側。
A35. 点検中 ターンテーブル裏 アウターロータの磁石。錆が発生し赤みを帯びている。
A36. 点検中 ターンテーブル裏 アウターロータの磁石、反対側。錆が発生し赤みを帯びている。
A37. 点検中 ターンテーブル裏 パルス発生磁石山。
A38. 点検中 ターンテーブル裏 パルス発生磁石山、反対側。
A61. 電源部点検中 前から見る
A62. 電源部点検中 前右から見る
A63. 電源部点検中 後から見る
A64. 電源部点検中 後から見る。 電源コード取り付け部。
A65. 電源部点検中 後から見る。 電源コード取り3Pインレットに交換、今回見送り。FURUTECH FI-10(G) 金メッキ使用。
A66. 電源部点検中 後左から見る
A67. 電源部点検中 上から見る
A68. 電源部点検中 ケースを取り、上から見る
A71. 電源部点検中 下から見る
A72. 電源部点検中、 トランス部の膨らみ。
A73. 電源部点検中 下前から見る
A74. 電源部点検中 下前左から見る
A75. 電源部点検中 下後から見る
A76. 電源部点検中 下後右から見る
A81. 電源部点検中 ケースを取り、本体を左側から見る
A82. 電源部点検中 ケースを取り、本体を右側から見る。
AA1. バラック修理中。
C. 電源部 修理状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
C11. 修理中 電源トランス、基板を取り外す。
C12. 修理中 トランスの押さえゴム。
C13. 修理後 トランスの押さえゴム、 切り込みを入れ、当たりを弱める。
C21. 修理前 定電圧回路基板
C22. 修理後 定電圧回路基板 電解コンデンサー18、半固定VR2個、フイルムコンデンサー8個、整流ブリッジ1個交換
C23. 修理前 定電圧回路基板裏
C24. 修理(半田補正)後、 定電圧回路基板裏、全ハンダをやり直す、手直しのコンデンサー1個は基板表に移動する。フイルムコンデンサー2個、セラミックコンデンサー1個追加。
C25. 完成定電圧回路基板裏。余分なフラックスを洗浄後、コート液を塗る。
C31. 修理前 操作回路基板
C32. 修理後 操作回路基板。 電解コンデンサー4個、フイルムコンデンサー4個交換
C33. 修理前 操作回路基板裏
C34. 修理(半田補正)後 操作回路基板裏、全ハンダをやり直す
C35. 完成操作回路基板裏。余分なフラックスを洗浄後、コート液を塗る。
C41. 修理前 制御回路基板
C42. 修理後 制御回路基板 カスタムIC3個、半固定VR6個、電解コンデンサー10個、フイルムコンデンサー15個、基準水晶片1個、リレー3個交換。
C43. 修理前 制御回路基板裏
C44. 修理(半田補正)後 制御回路基板裏、全ハンダをやり直す
C46. 完成制御回路基板裏。余分なフラックスを洗浄後、コート液を塗る。
C51. 修理前 駆動回路基板
C512. 修理中 駆動回路基板。前回の修理で放熱器の止めビスの付け忘れ。
C513. 修理中 駆動回路基板。前回の修理で放熱器の止めビスの付け忘れ。
C52. 修理後 駆動回路基板 半固定VR2個、電解コンデンサー17個、フイルムコンデンサー17個交換
C53. 修理前 駆動回路基板裏
C54. 修理(半田補正)後 駆動回路基板裏、全ハンダをやり直す。フイルムコンデンサー1個追加。
C55. 完成駆動回路基板裏。余分なフラックスを洗浄後、コート液を塗る。
C61. 修理前 ヒューズ基板。
C612. 修理前 ヒューズ基板。ラッピングに半田がしてある。
C62. 修理前 ヒューズ基板裏
C63. 修理(半田補正)後 ヒューズ基板裏、全ハンダをやり直す
C64. 完成ヒューズ基板裏。余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
C71. パネル分解・清掃・修理中。
C72.  パネル分解・清掃・修理中。START−STOP押しボタンが柔らかくなっているので、バネに相当する部分にシリコンチュブを挿入して補強する。他のSW7個はプラスチックの跳ね返りを強める。
C73. 修理後 パネル分解・清掃・修理。
C91. 修理中 接続コネクター点検。
CB1. 修理前 上から見る。
CB2. 修理後 上から見る。
CB3. 修理前 左から見る。
CB4. 修理後 左から見る。
CB5. 修理前 右から見る。
CB6. 修理後 右から見る。
D. 本体(タンテーブル)修理状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
D01. 修理前 上から見る。
D11. 修理中 ブレーキ機構のメカ調整、ベルトブレーキ+パッドブレーキの2本立て。
D12. 完成 ブレーキ機構のメカ調整
D21. 修理中 軸の下受。
D22. 修理中 軸の下受。 減りも少なく綺麗です。
D23. 修理中 軸のキズの様子。使用期間が短いのか綺麗!
D24. 修理中 軸のキズの様子、拡大。縦横比変更。
D25. 修理中 軸受けのキズの様子、下側。使用期間が短いのか綺麗!
D26. 修理中 軸受けのキズの様子、反対下側。
D27. 修理中 軸回りは中・高粘度オイルを使用する。
D31. 修理中 ターンテーブル操作SWを分解・清掃。
D312. 修理中 ターンテーブル操作SWを分解・清掃。押しボタンが柔らかくなっているので、バネに相当する部分にシリコンチュブを挿入して補強する。電源パネルよりこちらの方が酷使される。。
D32. 修理前 ターンテーブル操作基板
D33. 修理前 ターンテーブル操作基板裏
D34. 修理(半田補正)後 ターンテーブル接続基板裏
D35. 完成ターンテーブル操作基板基板裏。 余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
D41. 清掃中 ストロボ窓・周り分解・清掃。
D42. 修理前 LED表示基板
D43. 修理前 LED表示基板裏
D44. 修理(半田補正)後 LED表示基板裏
D45. 完成LED表示基板裏。 余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
D51. 修理前 ターンテーブル接続基板
D52. 修理前 ターンテーブル接続基板裏
D53. 修理(半田補正)後 ターンテーブル接続基板裏
D54. 完成ターンテーブル接続基板裏。余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
D61. 修理前 電源への接続プラグ。 芯線がむき出している。
D62. 修理中 電源への接続プラグ。
D63. 修理中 電源への接続プラグ。
D64. 修理後 電源への接続プラグ。さらに緩んだゴムブシュを締め付け、コード被覆に接着する、乾燥後締め付けエナメル線を取る。
D71. 修理前 ターンテーブル裏 アウターロータの磁石。
D72. 修理後 ターンテーブル裏 アウターロータの磁石。 CRCを軽く塗布し、錆の発生を防ぐ。
D73. 修理前 ターンテーブル裏 アウターロータの磁石、反対側。
D74. 修理後 ターンテーブル裏 アウターロータの磁石、反対側。 CRCを軽く塗布し、錆の発生を防ぐ。
D75. 修理前 ターンテーブル裏 パルス発生磁石山。
D76. 修理前 ターンテーブル裏 パルス発生磁石山。 CRCを軽く塗布し、錆の発生を防ぐ。
D77. 修理前 ターンテーブル裏 パルス発生磁石山、反対側。
D78. 修理後 ターンテーブル裏 パルス発生磁石山、反対側。 CRCを軽く塗布し、錆の発生を防ぐ。
M. モータ部 修理状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
M11. 修理中 FGコイル部、異常なしです。
M21. 修理中、  アマチュア(回転子)取り出す。
M22. 修理中、 アマチュア(回転子)基盤裏を見る。
M23. 修理中、 半田補正・引き出し線絶縁後アマチュア(回転子)基盤裏。
M24. 完成アマチュア(回転子)基盤裏。 余分なフラックスを洗浄後、コート液を塗。
M31. 修理中、 アマチュア(回転子)基盤裏巻線半田、引き出し線が絶縁していない!(RED巻線)
M32. 修理中、 半田補正・引き出し線絶縁。(RED巻線)
M33. 完成、余分なフラックスを落として、コート液を塗る。(RED巻線)
M41. 修理中、 アマチュア(回転子)基盤裏巻線半田、引き出し線が絶縁していない!(BLUE巻線)
M42. 修理中、 半田補正・引き出し線絶縁。 (BLUE巻線)
M43. 完成、余分なフラックスを落として、コート液を塗る。(BLUE巻線)
M51. 修理中、 アマチュア(回転子)基盤裏巻線半田、引き出し線が絶縁していない!(GREEN巻線)
M52. 修理中、 半田補正・引き出し線絶縁。(GREEN巻線)
M53. 完成、余分なフラックスを落として、コート液を塗る。(GREEN巻線)
M61. 修理前 アマチュア(回転子)基盤裏端子。細いエナメル線が張り付いている?
M62. 修理(半田補正)後 アマチュア(回転子)基盤裏端子、半田のりしろを広げ半田する。
M63. 完成、アマチュア(回転子)基盤裏端子。 余分なフラックスを落として、コート液を塗る。。
M71. 修理前 下から見る
M72. 修理後 下から見る
M81. 全体の交換部品
E. 測定・調整。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
E0. 調整中。
E10. 調整 基準周波数、2820kHz。
E11. 調整 33回転、PLLのロック。 
E12. 測定 33回転。 ストロボが見えにくいのは、斜めに撮影したのと、シャッターとの同期の為
E13. ストロボで測定  33回転。
E21. 調整 45回転、PLLのロック。。 
E22. 測定 45回転。 ストロボが見えにくいのは、斜めに撮影したのと、シャッターとの同期の為
E23. ストロボで測定  45回転。
E31. 調整 78回転、PLLのロック。。
E32. 測定 78回転。 ストロボが見えにくいのは、斜めに撮影したのと、シャッターとの同期の為
E33. ストロボで測定  78回転。
E41. 測定  33回転。 微調整+9.9%回転+ROCK。ストロボに黒い所が見えるのはシャッターとストロボ周波数の干渉の為。
E42. 測定  45回転。 微調整−9.9%回転+ROCK。ストロボに黒い所が見えるのはシャッターとストロボ周波数の干渉の為。
E43. 測定  78回転。 微調整−9.9%回転。ストロボに黒い所が見えるのはシャッターとストロボ周波数の干渉の為。
E44. 測定  正面からのストロボ。
Y. ユーザー宅の設置状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
Y1. 設置状況、 正面から見る。
S. Technics SP−10mkV の仕様(カタログ・マニアルより) 
形式 クォーツフェイズロックドコントロール、 ダイレクトドライブ SP−10mkV
ターンテーブル 銅合金+アルミダイカスト製,直径32cm
ターンテーブル重量 10kg
慣性質量 1.1ton・cm2(1,100kg・cm)
モータ クォーツフェイズロックドコントロール、 超低速電子整流子ブラシレスDCモータ
回転数 3スピード、33・1/3、45、78.26rpm
回転数微調範囲 0.1%ステップで±9.9%までのクォーツロックピッチ可変(各回転数単独)
起動トルク 16kg・cm
起動時間 0.25秒(33・1/3r.p.m.)
停止時間 0.3秒(33・1/3r.p.m.)
負荷変動 10kg・cm以内、 0%
回転数偏差 ±0.001%以内
ワウ・フラッタ 0.015% WRMS(JIS C5521)±0.021% weighted zero to peak(DIN45507,IEC98A weighted)
SN比 92dB DIN-B(IEC98A weighted)、 60dB DIN-A(IEC98A unweighted)
電源 AC100V,50/60Hz
消費電力 25W
外形寸法 369W×113H×369Dmm(本体)、166W×96H×410Dmm(電源+コントロールユニット)
重量 18kg(本体のみ)、 6kg(電源+コントロールユニット)
価格 ¥250,000
発売日 1981年
                              10mk3-n2k
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